話したいなら、必ず自分から話しかける

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武道や格闘技には、乱取りとか組み手という練習がある。

 

乱取りや組み手というのは、2人で自由に技を出し合う練習で、日頃練習した技を実践で使うための練習だ。

 

乱取りや組み手で一番難しいのは、最初の攻撃をどうやるかって事である。

 

だから最初はどうしても相手の様子伺いになって、じっとにらみ合ったままただ時間がたってしまうと言うこともよくある。

 

というのも、お互い体勢は十分な状態で、相手が何かしてきたら反撃しようと待ちかまえているわけだから、そんな状態で攻撃を仕掛けるのは無謀だからである。

 

ところが一旦攻撃を仕掛けると、そこからはもう技の撃ち合いになる。

 

自分の技が届く範囲に相手がいれば、相手からも技が届く。

 

そうなると相手の攻撃がドンドンとんでくるから、反応せざるを得ないのである。

 

会話というのもそう言うところがあって、自分が何も話しかけなければ、相手も話しかけてこない。

 

だけど話が始まると、色んな話が飛び出してくる。

 


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反響は小さいかも知れないが、必ずある

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人と話したいなら、自分から話しかけないとダメである。

 

何か話しかければ、必ず何らかの反応はある。

 

話しかけた瞬間に言葉が返ってこなくても、何度か話しかければ、何度か目には必ず返ってくる。

 

もちろん何か考え事をしている人に話しかけても、まるで耳に入っていないと言うこともあり得るが、自分から声をかけて、相手の耳に入っておれば、何らかの反応はある。

 

たいていの人間は、自分の話を聞いてもらいたいモノだから、相手が自分の話を聞いてくれそうで、しかも話しかけてくれるなら、いくらでも話すもんだと思えばいい。

 

AC広告で有名になった大正時代の童謡詩人・金子みすゞの「こだまでしょうか、いいえ、誰でも」というフレーズは、自分から行動すれば、相手から何らかの反応があるという人間の行動をズバリ書き留めたフレーズだろう。

 

著作権はすでにフリーになっているというので、ココに全文を引用しておく。

 

こだまでしょうか(金子みすゞ)

「遊ぼう」っていうと「遊ぼう」っていう。

 

「馬鹿」っていうと「馬鹿」っていう。

 

「もう遊ばない」っていうと「遊ばない」っていう。

 

そうして、あとでさみしくなって、「ごめんね」っていうと「ごめんね」っていう。

 

こだまでしょうか、いいえ、誰でも。


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