あがっている度合いを点数にしてみる
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緊張したりあがった時、呼吸を整えて押えようとしても、無理なことが多い。
身体は自分の状態に合わせて最適な呼吸を選んでいるわけだから、それに逆らうと言うことは、かえって緊張を高めてしまう。
呼吸法が身体によいと聞いてやってみると、かえってからだが緊張したりするのは、当たり前だ。
だから呼吸法で訓練をする際には、声を出しながらやったりして体が硬くならないように気を付けて練習しないといけない。
また「あがってはいけない」と思って、あがることに対して抵抗すると、かえって緊張したりする。
そうではなくて、緊張やあがりに白旗を揚げて、緊張やあがりを受け入れる方がいいという考えもある。
つまり「あがっている自分を、客観視することによって落ち着く」のだ。
あがっている自分とは別の自分を作り、外側や別の位置からあがっている自分を眺めてみる。
そして自分がどういう風にあがっているのか、言葉や点数にしてみる。
こういうのをメタ認知と呼ぶが、そうやって自分の状態を客観視することによって、自分の状況や、やるべき事が見えてくるわけだ。
こういうやり方は、認知療法の一つのやり方だ。
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自分を客観視すると対処法が見えてくる
認知療法(にんちりょうほう)とは、うつ病などの治療に使われる心理学的な方法だ。
認知療法にはいろんな系統があって様々な説があるようだし、専門家ではないので学問的なことは分からないが、アガリ症対策として使えるのは、「自分の一挙手一投足を、すべて言葉にしてみる」と言う方法だ。
これはチベットのお坊さんが書いた本にも書いてあったのだが、自分をコントロールできない時は、自分の有り様をいちいち言葉にしていけばいいらしい。
そうすることによって、自分のやるべきことが見つかるという。
どうしてそう言うことが可能なのかというと、たとえば医者と医者でない人を考えてみれば分かる。
お医者さんも医者でない人も、同じように病気になる。
が、普通の人は病気に詳しくないので、初めて経験する症状にビックリして慌てふためいてしまう。
全然命に別状のないような症状でも「これって命に関わる病気かも」などと思ったりするし、逆に命に関わるような症状でも、放置してしまったりする。
しかし医者の場合はそうならない。
「これは一体どういう病気なんだろう?」と分析を始めて、検査を受けたり、次の行動にすぐに移ることができる。